暖冬

先日、友達の誕生日プレゼントを購入するため、難波をブラブラしていた。

店先には早くも色とりどりのマフラーや手袋が並べられ、女性たちが足を止めていた。通勤にも使えるようにと、革の手袋を選んで手にとってみたが、フッと「ここ数年、手袋やマフラーをするほど寒いだろうか?」と考えてしまった。

数年前までの「冬」は本当に寒いものだった....という印象がある。

男性陣にはピンと来ないかもしれないが、「ババシャツ」と呼ばれている下着がある。数年前までこの「ババシャツ」は、女性にとっては冬場の必需品だった。アウターにひびかないように薄手の生地になっており、胸元には意味のないレース。チラッと覗かせるわけでも、誰かに見せるわけでもない、意味のないレース。 

余談だが、以前海外にこのババシャツを持って行き、洗濯してもらった時、丁寧にアイロンをかけてタンスに戻されたことがある。 「あの..コレ......」と尋ねると「なんて素敵なレースシャツなんでしょう!綺麗にアイロンしておきましたからね!」と言われた。アンタがアイロンしたのは下着ですからーーー! 残念! 

数年前まで「今日すごい薄着だねー」「うん、ババシャツ着てるからね」という会話が飛び交っていたように思うが、ここ数年そんな会話も聞かれなくなったような気がする。 

ファッション雑誌などを見ても最近はとても薄着。たった4,5年の間にも「暖冬」傾向は進みつつあるなぁとシミジミ思うのでした。 

さてさて話を戻して、友達の誕生日プレゼント。結局、手に取った革の手袋を棚に戻し、何をあげようとしてたんだっけ? ババシャツだっけ?

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