SUKUSUKU 〜お食い初め編〜
日に日に表情がでてきて、ママやパパの顔を見るとにっこり笑うようになり、ますますかわいくなってきたわが子。気がつけば生後100日目が近づき、「お食い初め」なる行事をすることになりました。
うちの娘はすでに人見知りが始まっていたのでじいじやばあばの顔を見てもわんわん泣くので、この行事の間中泣きつづけるのではないかと不安でした。
初めはうちで簡単な料理を用意して簡単に済ませるつもりでした。どっちにしてもまだおっぱいやお白湯くらいしか口にできないし料理を食べる訳ではないので形だけのつもりで。ところが、義母が料理を用意してくれるとのありだかいお言葉をかけてくださったので、甘えさせてもらうことにしました。
当日、ダンナの実家にお邪魔してみると、尾頭付きの立派な鯛、赤飯、芋などの煮物・・・などなどが用意されていました。大人用に豪華なお刺身まで!
普段は使用していない和室に料理をずら~っと並べてくれていてびっくり。「簡単なものしかできないけど」・・・っておっしゃってたのにー。これが簡単なものならば、うちのご飯はいつも簡単以上に簡単なものなんだと素直ではない私は心の中で思ったりして。
さて、いよいよ「お食い初め」の儀式が始まりました。といっても、単に食べさせるマネをするだけ。とりあえず全品口をつけようと、1品1品私が娘の口に料理をもっていきました。実はこの食べさせマネも、みんなは自分がしたかったんだと思います。でもみんなが自分でしたいので、やっぱりここはママがするべきだよね~、そうだよね、ということで私がすることになったのですが。
食べさせるマネで終わる行事なので他の大人達もその行為を見ながら一緒に食事をしました。食事をしている大人を見て、娘は自分も食べたいと思ったのかなんなのか口をもぐもぐ動かしました。危うく鯛を食べそうになり、食べさせる係の私はびっくりして箸をひっこめました。わが娘は本当に食いしん坊です。(少々大きくなった今の娘も変わらず食いしん坊です。)
お食い初めという儀式、将来食べるものに苦労しないことを願ってする儀式らしいのですが、まだ食べることのできない100日目ではなく、実際にちゃんと食べられるようになってからしたらいいのにな、と思ったのはきっと私だけではないと思います。どうして今、なんだろう?いずれにしても、生まれてからちゃくちゃくと伝統的な行事や儀式をこなしていわゆる「世間一般的」にちゃんと成長していってるようです。
でも「世間一般的」ではない早さで始まった人見知りのせいで、お食い初めの儀式が終わってもまだ表情をこわばらせていて、少しでもじいじやばあばが近づこうものなら泣き出してしまう娘。立派な料理を用意してくれた義両親に申し訳なく、慌てて帰らせてもらい、私にとってはどっと疲れた1日でした。