堂島OLランチ事情
大阪・堂島で働き始めて3ヶ月が経とうとしている。
私は社会人暦10年になるが、なぜかこれまでオフィス街というものに縁がなく、職場といったら港とか、空港とかだったので、堂島に移ってからは環境の大きな変化に色々驚いたものである。
その一つにランチの重要性がある。
堂島のOL達は社員食堂で食事をしない。
なぜなら。外にいっぱいおいしくて魅力的なお店があるから。
だから毎日外食だ。しかし、当然のことながらその分お金は出ていく。
同僚のA子は言った。
「確かにお金はかかるけど、この辺めちゃくちゃおいしいお店がいっぱいあるんだもん。だからお昼にケチるのはやめた。もう北新地バンザイ!って感じ♪」
確かに、北新地はバンザイなのだ。
和食、パスタ、うどん、そば、韓国料理、中華、天丼・・・挙げたらキリがないほどレパートリーが豊富で、毎日今日はお昼に何食べようと頭を悩ませる。
その中でも特に私のお気に入りは、関東風天丼のお店。
「もう、口に入れた瞬間ウマイの!噛む前においしい!って感じるの」
と、A子が大絶賛だったので私も連れて行ってもらった。
食べてみて、これはヤバイって思った。
こんな天丼食ったことないって思った。
本当に「口に入れた瞬間にウマイ」という感動を自ら体験することができた。
ただここの難点は店に入った瞬間から油臭いということだ。その臭いは即座に自分の衣服にしみつき、一週間は臭うという覚悟は持った上行かなければならない。
オフィス街の食事処はどこもサービスがスマートで感心する。
一時間という限られたお昼休み内に食事を終わらせないといけないということをよく分かっているので、食事を出すタイミングは抜かりなく、そしてワリカンということは暗黙の了解だ。
この間もちゃんこを食べに行って、お勘定の時にお店の人のおつりの出し方に感動した。
例えば3人で2800円だったとしよう。
「お一人様1000円ずついただきまして200円のお返しです」
そこまでは納得だ。誰かが100円のおつりはもらえなくなるだろうということを想定していたら、
「70円ずつのお返しで、お一人様だけ60円のお返しになります。ありがとうございました」
と、一人一人に分けて返すではないか!それもスピーディーに!
やっぱり北新地、バンザイ!なのだ。