ソウル・レポート2

アニョハセヨ~!アピラ、イムニダ。

韓国・ソウルにまた行ってきました。突然決まった旅だったので、下調べなど何もできないまま出発したのですが、今回も私なりのソウル・レポートをお届けしようと思います。

今回の旅ではずせなかったものが二つ。それは江南(カンナム)という地域に行くこと、それと明洞(ミョンドン)でアメリカンドッグを食べること!

まず江南です。今、ソウルで最もオシャレと言われている区域。日本で言うならば青山といった感じかと思います。江南はその地名どおり、川の南側にあり、明洞などの中心街からはちょっと離れています。よって、地下鉄で行っても乗り換えがあり30分くらいかかるので、日本人観光客は少なかった気がします。

駅に到着し、まずソウルっ子達のデートスポットでおなじみのコエックスモールに行きました。ここは、ショップあり、レストランあり、映画館あり、貿易ビルあり、ホテルあり・・・といった大型商業施設です。

友達が、韓国でどうしても本場のジャージャー麺が食べたいと言っていたので、私達はレストラン街をくまなく見て歩きました。ジャージャー麺とは、ゆでた細麺にやや甘い黒味噌ダレをからめた料理で、実際は韓国料理ではなく中華料理らしいのですが、韓国ではポピュラーな料理です。韓国のドラマ「新入社員」で、私の愛するエリック(アイドルグループ”神話(シンファ)”の一人)がいつも出前で注文しているので、聞き覚えがある方も多いかもしれません。

すぐに見つかるかなと思いきや、なかなか見つからず、フードコートのような場所でついに私達はジャージャー麺を発見しました!やっと出会えたジャージャー麺は、見た目真っ黒で、あまりおいしそうでなかったのですが、一口食べてみるとこれが劇的にウマかったのです!これはハマりました。日本で食べれるところがないか、さっそく探したいぐらいです。あの韓国風のやつをね。

安いフードコートの一角で、私達は本場のジャージャー麺を堪能していましたが、ふと周りが何かに向かって一心にものすごく盛り上がっていることに気づきました。

その視線の先には、WBCの準決勝、日本vs韓国を放映するテレビモニターがありました。そうです。韓国に着いてから気になっていたのですが、こちらでは試合の後でも何回も何回も何回もニュースでやるほど、このWBCはものすごい熱狂だったのです。

その世紀の一戦の放映中、周りを韓国人に囲まれながらフードコートでジャージャー麺を食べる日本人・・・それはまさに、甲子園球場で阪神ファンの中で巨人を応援するに等しい状況でした。そんなわけで我々は、試合が終了する前にサッサとフードコートを立ち去ることにしました。

私が江南に行きたかった理由のひとつは、チェ・ジウおすすめのカフェに行ってみたかったのです。

「カフェ74」は江南区の狎鴎亭(アックジョン)という地域にあります。

坂を登った小高い場所にあり、一瞬ソウルの喧騒を忘れるような、ゆったりとした空気に包まれていました。コーヒー1杯千円近くしましたが、それを出す価値があるぐらい、私達はとてもいい時間を過ごせました。

そして、今回の旅でもう一つの目的。明洞のアメリカンドッグです。

ソウルの街にはたくさんの屋台があり、いろんなものを食べることが出来ます。トッポギ、ホットック、おでん、フランクフルト・・・これらがほとんど1000ウォン(約100円)で食べることができ、まさにジャンキーフードの聖地です。

その中でもひときわ私の目を引いたのが、アメリカンドッグのまわりにフライドポテトをひっつけた、何と呼んだらいいんだろう、とにかくそのまんま、想像したとおりのもので、世のジャンキー好きをうならせる一品です。

前回訪れたときには、トッポギやら他のものを食べ過ぎてお腹いっぱいになって、食べることができなかったので、今回は何より優先で、お腹をあけた状態で臨んだのです。お味は、これも想像どおり。すごいボリュームで、これ以上のスーパージャンキーはないでしょう。満喫しました。

一年ぶりのソウルでしたが、私の感想は、相変わらず活気に満ちた街でした。

明洞の行き交う人々の勢いといったら大阪のおばちゃんもひるむぐらいかもしれません。街中のあちこちでテクノの音楽が鳴り響き、デートでもあのアメリカンドッグを歩きながら食べる元気さです。口はケチャップだらけです。

そして私は今回、実はとても韓国の人に親切にしてもらいました。言葉は通じなくても、地図を見て顔をしかめる私達に声をかけてきてくれたおじさん、お姉さん、子供・・・本当にありがとう。とてもとても楽しい旅でした。また行きたいです。

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