キャンプイン

今年の春先ぐらいから友人の何人かがキャンプインしました。もちろん「あの黒人さん」の「あのキャンプ」です。

あのキャンプでは、始めることを「キャンプイン」と言い、途中で逃げ出すことを「脱走」とか「除隊」とか言うそうですね。一度始めたらやめたらいけないのか普通にやめることをなんと言うのか誰も教えてくれませんでした。(笑)

まあ、今更の話題なので、ひっぱることはありませんが、もちろん「ビリーザブートキャンプ」のお話です。

実は、私の友人・知人・親族を合わせて数人から「ブートキャンプはじめた」とか「お前も、やってみたらどう?」とか「結構、きついよ。」とか聞かされていましたが、少し前に友人宅を訪れたら、なんとそのDVDがテーブルの上に積まれておりました。(よく見ると、部屋の片隅には、あの「ゴムバンド」もありました。笑)

確かに、深夜のTVショッピングで見たこともありましたし、ネットや雑誌で取り上げられ、大ブームだと(ちょっと古い話なので、今がブームとは言ってないですよ。流石に)は知っていましたが、こんなとこまでその波は来ていたかと、驚きました。

彼は、まだ「キャンプイン」したばかりでしたので、どのぐらい効果があるのかは未知数でしたが、やはりかなりキツイ運動だと言う事でした。5日間の短期集中トレーニングコースですが、2日目で挫折(素人には2日目がとてもキツイらしい)1日休んで3日目のDVDから再開したそうです。

ふと、机を見るとユーザ登録はがきの様なものがありましたので、聞いてみると「5日間頑張って、その結果をはがきに書いて送ると5000円キャッシュバックされるんや。」とのこと。へぇ~っと思いながらはがきの記録を見ると確かに効果が出ています。体重も、体脂肪も着実に減っているでは無いですか。(彼は、その為に体脂肪計付きの体重計を買ってました。笑)

「すげぇ。効果出てるやん。流石やなぁ」と言うと友人は苦笑しながら一言。「サービスや。」と。

彼の話によると、せっかく5000円キャッシュバックしてくれるのに効果が無かったら申し訳ないから、ちょっとサービスして、体重も体脂肪も減らして書いておいたとのこと。(ちょっとさぼってしまったことが、後ろめたい気持ちもあったらしい。)

なんやそれ、と思いながら私はふと考えました。もしかして、みんな「サービス」で数字をごまかして書いているのでは無いか?と。中には「サービス」じゃ無くて、自分だけ効果が出ていないので「恥ずかしい」からとか「ちゃんとやってなくて、後ろめたいから」とかの理由もあるかも知れませんが、でも実際に効果が出ていないのに、出たように書いているってことも多いのかな?とか。

だとしたら、これはものすごいビジネスモデルだなと。実際販売元はデータのねつ造なんかしていないのに(ユーザから来たはがきを普通に集計しただけ)ものすごい効果のあるデータに(ユーザ自身の手によって)改ざんされているということですから。

実際には、効果が出ている人も多いでしょうし、5日間ではそんなに変わらなかったけど、その後継続してやってて効果が出た人も多いと思いますから、ほんのちょっとした邪推ですけどね。だけど、データの信憑性って?考えてしまいますね。

ちなみに、私の友人・知人・親族たちは、今日現在でみなさん「脱走」されました。少なくとも現時点で、表面的に、特に大きな変化(痩せたとか、引き締まったとか)は、無かったことをお伝えしておきます。(笑)

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