スクーバ・ダイバーへの道(重機材)
前回までに紹介した「3点セット」と「+4点セット」を合わせて「軽器材」と呼びます。それと今回紹介する「重器材」を合わせて「ダイビングフルセット」になります。(他にも小物は沢山ありますけどね。)
重器材は、その名の通り「重い」器材ですが(ウェットもたいがい重いですけどね。)ダイビングにかかせない「重要」な器材でもあります。
BCD 救命胴衣みたいですが、空気を入れたり出したりすることで、浮力調整する器材です。 |
ダイビングは、水中での浮遊感を楽しむスポーツでもありますが、その為には中性浮力が重要です。つまり水の中で浮きも沈みもしない状況です。難しい話は、ここでは触れませんが、その中性浮力を補うための重要な器材がこのBCDなのですね。
ウエイトシステム 私のBCDには、ウエイト(おもり)を入れるポケットがついています。ここにウエイトを入れるので、腰にまくウエイトベルトに比べて腰への負担が少なくなります。 | |
ウエイトポケット この袋にウエイトを入れてBCDにセットします。 いざという時には、ポケットごと海中に捨てて緊急浮上します。そんな機会が無いことを祈っていますが・・・。 |
BCDには、もう一つ大きな役目がありまして、それがタンクをホールドする機能です。(タンクを背中に背負うときのハーネスも兼ねています。)タンクがきちんとホールド出来ていないと水中でふらふらしたり、不安定になってダイビングを楽しむことが出来なくなってしまうのでとても重要です。
BCDと並んで重要なのが「レギュレータセット」です。水中で呼吸をするために必要な器材1式と、水深・残圧(タンクの残り空気量)・方位磁石等がセットになったゲージもまとめて、そう呼びます。(ゲージ類もタンクに接続する事が多いので)
ファーストステージ タンクの高圧空気を中圧にまで減圧する装置です。ぱっと見は単なる中継装置ですけど、結構重要な装置です。 左に付いてるタンクみたいなものは、加湿器です。 | |
セカンドステージ ファーストステージで、中圧にまで減圧された空気を周りの圧力に合わせてさらに減圧して、吸った時だけ空気を送り出してくれる装置です。言うまでもなくとても重要です。 | |
オクトパス バディのエア切れ等、不測の事態に備えた予備の空気源です。目立つ黄色にすべきなのですが、本体を白で統一したので、ホースカバーだけ黄色にしました。 | |
ゲージ類 タンクに残っている空気の量を示す「残圧計」現在の水深を示す「水深計」方位を示す「コンパス」の3つをセットにしたゲージです。水中ではこまめにチェックすることが重要です。 |
水中で自由に呼吸が出来るのは、このレギュレータセットがあるからです。水中では、深く潜るほど水圧がかかるので空気も圧縮されています。そんな中で普通に呼吸するには、水圧に応じた空気を送り出してくれる必要があります。また、常に空気が出ていても呼吸しにくいので、吸った時にだけ空気を送り出してくれることも重要です。
ゲージ類は、特に重要な「残圧計」が、タンクに取り付けられるために水深系やコンパスが一緒になっている場合が多いです。(残圧計をこまめにチェックし、ついでに水深なんかも見る)
で、これらを全部装着したイメージがこんな感じです。
こんなに素人な私でも、これだけ揃えば、結構出来る人に見えるから不思議です。(笑)でも、これ見た目よりもかなり重いんですよ。実際には、この他にウエイトやタンクがありますので、総重量は10kgを軽く超えるでしょうね。水中では軽いですけど陸上では、死にそうに重いです・・・。
ダイビングを始めたばっかりで、フルセット揃える気は無かったんですけど、主人に素人だからこそ、慣れた自分の器材の方が、いざというときに慌てなくてすむよ(レンタルの場合、色々な器材があって、若干ながら操作が違ったりするので)と言われて買っちゃいました。(ちなみに主人は、重器材は持ってませんが)
これだけ揃えた私に、あと足りないものは、経験ですね。これからどんどん潜りに行ってスキルアップしていきたいと思います。もしどっかのポイントで、ピンクで揃えた素人ダイバーを見つけたら声をかけて下さいね。(目印は、フィンのイラストです。)あ、でも無愛想でも許して下さいよ、緊張してそれどころじゃ無い場合もありますから。(苦笑)