仮想現実と想像の世界

映画マトリクスの世界では、自分の存在する世界が、実は巨大コンピュータによって見せられていた「仮想の世界」だと気付くところから、物語は始まります。

ところが、マトリクスも3作目になると、人間を裏切って機械側に寝返るメンバーも出てきます。その理由が「こんな現実世界なら、仮想空間の方が良かった。もっと良い夢を見ていたい。」というものです。確かに現実世界に生きていたら、これが夢だったらいいのにと思う事も多々ありますよね。そんな時、ずっと自分の思い通りになる夢の世界への誘いがあったらつい流されてしまうかも知れません。

一方で、コミックの世界で仮想現実と言えば「コブラ」があります。これは、現実世界に疲れた、さえない主人公が、仮想空間の体験施設で、自分の過去を思い出すという設定です。似たような設定では、シュワちゃんの「トータルリコール」という映画もありましたね。どちらも実際は、仮想現実の世界を体験した訳ではありませんが、これが現実なのか仮想世界なのか?と考えさせる演出が秀逸だと思います。

フランスの小説家、ジュール・ヴェルヌの言葉「人が空想できるすべての出来事は、起こりうる現実である。」という名言があります。それこそ「夢」があって良い言葉ですよね。私たちは、昔の人が想像したものすごく便利な世界に住んでいます。でも近い将来もっと便利になっているのでしょう。それを「空想」する「偉い人」の手によって。私個人は、そんな世界を救える(変える)ほどの事は出来ませんが、自分を変えるぐらいの事は出来るかも知れません。「こうなりたい」「こうしたい」と強く思い努力する事で、きっと夢は叶うのでしょう。「小さな事からコツコツ」と一つずつ積み重ねるのが大事ですよね。

ところで、手っ取り早く想像の世界に浸ってみたくなったら「Playstation VR」で「仮想現実」を体験する事が出来ます。仮想現実で体験する世界は、仮想世界だと判っていてもオドロキの連続です。是非一度体験してみて下さい。あなたの「夢」を実現するきっかけになるかも知れませんよ。でも、ホラー系の体験だけは、仮想の中だけにとどめておいた方がいいと思いますけどね。(笑)

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