クマノミ2

前回、日本で見られるクマノミ6種類のうち「ハマクマノミ」「クマノミ」「カクレクマノミ」を紹介しましたので、今回は残りの「セジロクマノミ」「ハナビラクマノミ」「トウアカクマノミ」を紹介します。

デザートセジロクマノミ
口から背中、尾鰭(おびれ)まで続く白線が特徴です。かなりの臆病モノで、すぐに宿主のイソギンチャクに隠れます。
アイスクリームハナビラクマノミ
背中と目の後ろにある白線が特徴です。他のクマノミに比べ、体長は小さめ。色もオレンジというよりもピンクに近いものが多いです。
デザートトウアカクマノミ
日本で観察できるクマノミ6種の中で、もっとも個体数の少ないクマノミです。かなり気が強くダイバーのマスクに突っ込んで来ることもあります。(この二匹はおとなしかったです。)

トウアカクマノミは、個体数が少ないので、なかなか会えないですが、激レアというわけではありません。なぜなら、クマノミの仲間は宿主のイソギンチャクと共生するので、基本的にずっと同じ場所にいます。なので、よく見られるポイントに行けば、ほぼ確実に見ることが出来るんですね。

デザートハートマーク
トウアカクマノミの背中にある白い模様は、上から見るとハート型に見えます。(もちろん個体差はありますが)

クマノミの英名は「clownfish」と言います。派手な色合いとちょこまかしたその動きが「ピエロ」に似ていることから「clown=道化者」と名付けられたと言われています。カクレクマノミの真ん中の線が「王冠の様」だから「王冠=crown」と間違った記憶をしている人も多いので気をつけて下さいね。「crown」では無く「clown」です。(間違ったウンチクを知ったかで話すと、ちょっと恥ずかしいですよ。笑)

カクレクマノミは色鮮やかで、その動きが可愛らしいので、ダイバーや水族館でも人気です(他の魚に比べて見分け易いというのもあるかも。笑)が、映画「ファインディングニモ」が公開されてからは、一般家庭でも大人気になり、一時は乱獲騒ぎが問題になったこともあります。(現在は、養殖技術が確立されて少しおさまってきた様ですが)可愛いから手元におきたい気持ちもよくわかりますが、ちょっと考えさせられる問題ですね。

あるダイビングサービスのガイドさんが、こんなことを言ってました。
「本来人間が住む場所でない水の中に、ダイバーは入れてもらっている。だから出来るだけ邪魔にならないようにしないといけない。干渉したりするのはもっといけない。貝を砕いて魚に与えたりするのはもっともしてはいけない愚行だ。命に上下は無いのだから」

私は、ダイバーとして、この考えに共感し、そういうダイバーに、そういう人になりたいと強く思いました。ダイビングやっててよかった。

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