カフェラテとカプチーノ
先日、某国民的お昼番組を見る機会があったので、ぼーっとながめていました。番組では、「こんなものいらない」みたいなコーナーで、某国民的アイドルグループの韓国好きメンバーが「カフェラテもカプチーノ」も、「どこが違うか判らないからいらない。どっちかでいい。」みたいなことを言っていました。
「いや、それは違うだろ。自分が判らないからいらないという理屈はどうなのか?」と思っていましたら、会場の100人の一般人から75人の賛同を得てトップだったのでさらに驚きました。
どういうこと?みんな、自分が違いが判らないものはいらないって思ってるって事なんでしょうか?もっと驚いたのが、その番組に出ていた共演者達が、さも「私は知ってるぞ」と言わんばかりに「カプチーノは、シナモンが入ってるんだ」とか「カフェオレとカフェラテは同じモノだ」とか「大嘘」もしくは「間違った知識」を真実のように語っていたことです。
私は、8年前にコラム「カフェオレとカフェラテ」で、「カフェオレ」「カフェラテ」「カプチーノ」の違いについて書きました。その時の定義では、
カフェオレ ・・・ ドリップコーヒー+ミルク
カフェラテ ・・・ エスプレッソ+ミルク
カプチーノ ・・・ エスプレッソ+ミルク+フォームドミルク
※補足(用語説明)
ドリップコーヒー ・・・ いわゆるコーヒー
エスプレッソ ・・・ 高圧で抽出したコーヒー
ミルク ・・・ スチームで暖めたスチームドミルク
フォームドミルク ・・・ 泡立ててクリーミーにしたミルク
ですから、明らかに[カフェオレ」と「カフェラテ」は違うものです。ベースになるコーヒーが「ドリップコーヒー」か「エスプレッソコーヒー」の違いがありますからね。また、カプチーノに「シナモン」は必須ではありません。(何故か日本の喫茶店では、必ずと言っていいほど、シナモン付きですが。)
前述の共演者達が、間違った知識をひけらかしたのは、論外としても某アイドルはどうして、「カフェラテとカプチーノ」の違いが判らないと言ったのか?味音痴だったのか?いいえ、多分それはきっと最近流行のシアトル系コーヒーショップの影響だと思われます。
というのは、上記の「カフェラテ」と「カプチーノ」の違いは、イタリアでの常識であって、アメリカではちょっと違うみたいなんです。
アメリカでの違い
カフェオレ ・・・ ドリップコーヒー+ミルク
カフェラテ ・・・ エスプレッソ+ミルク+フォームドミルク
カプチーノ ・・・ エスプレッソ+ミルク+フォームドミルク
と「カフェラテ」と「カプチーノ」に違いがありませんよね?実際には、ミルクの量とフォームドミルクの量が違う(カプチーノは、フォームドミルクが多め、カフェラテは、フォームドミルクが少なめ)というぐらいの違いです。
これだと、毎日同じ人が作るなら、その差も判るでしょうが、別の人が作ると非常に判りにくいでしょうね。なので、某アイドルが言っていた「よく判らないから、その日の気分で飲んでいた」というのは、間違っていません。
それよりも、その質問にのっかって「物知り顔」で答えた「国民的サングラス司会者」や「若手お笑いデンデンデデンデンのちゃらく無い方」は、余計なこと言って恥ずかしい思いをしちゃいましたね。(本人は気づいて無いでしょうけど。)
ちなみに、「カプチーノ」を飲むときに、かき混ぜないでそのまま飲むのが良いのか、ざっくりとかき混ぜて飲んだ方が良いのか、悩みませんか?実は、どっちでもいいんです。お好みでどうぞ。