有名だということ
最近、大阪ではトンテキがプチブームだ。いや、もしかしたら私だけのマイブームかも知れないので、あんまり大きな声で言うのはやめておこう。
トンテキとは、豚のステーキのことで、略してトンテキ。ビーフステーキの様に塩・胡椒で味をつけているものもあるが、照り焼き風の甘辛いタレでいただくのが四日市風だ。
大阪キタ(梅田界隈)では、大阪第2ビル地下にある「大阪トンテキ」が結構有名で、お昼前から結構な行列が出来ている。
結構ボリュームがあるが、豚肉なので安い。トンテキ定食で800円だ。安くて美味しいので、結構な行列が出来るが、料理が出てくるのも早いし、お客さんはサラリーマンが多いので、回転は早いほうだ。
近所に、豚料理専門店「豚々亭」がある。こちらは、トンテキの他にも「豚ともやしを蒸したもの」とかもあってメニューもバラエティに富んでいる。もちろん、こちらのトンテキもかなり美味しい。私はむしろこちらの方が好きかも知れない。
お昼時にはこちらのお店も一杯になるが、お店が大きいので店の外まで行列が出来るというほどではない。こんなに美味しいのに何故だろう?
トンテキは元々、四日市名物で、大阪が発祥ではない。だから、どちらのお店も「トンテキの老舗」とは言えないと思う。もちろん大阪にどちらが先に店を出したか?とかいうのはあるのだろうが、それが理由とは思えない。
どうしてだろうと思っていたら「大阪トンテキがTV番組で紹介されたから。」と知人が教えてくれた。なるほど、若者のTV離れが言われて久しいが、やはりTVの影響力はまだまだ侮れないということか。
有名であることのアドバンテージはかなり大きく店選びに影響するだろう。もちろん有名になった理由には様々あるが、選ぶ側は有名であることへの安心感から選択することがもっとも大きな理由だろう。しかし食べ物屋さんである限り、有名であるだけでは、やっぱり駄目だろう。
「あのお店行ったことあるよ。○○を食べた。美味しかった。」と「こないだ、○○食べた。美味しかった。お店は□□ってとこ。」では、後者の方が、より美味しかった気がする。
有名なお店には、一度は行ってみたいけど、美味しいお店には、また行きたくなる。そんな、また行きたくなるお店があったら是非教えて下さい。でも、行列が出来たら嫌だから、私だけに、こっそりとね。(笑)