夢の続き
名ばかりとは言え「MSD(マスター・スクーバ・ダイバー)」になった私は、世間から見たらもう立派な「自立したダイバー」です。(でも中身はあんまり変わっていないんですけどね。)
ダイバーとして一人前かどうかは別にして、始めた頃に比べたら、最近は何事も落ち着いて出来る様になってきたんじゃ無いかなと思える様になってきました。 これからも、ゆっくりじっくり潜って行きたいと思います。
ところで、ダイバー達が好きな水中の生き物ってなんだかわかりますか?もちろん人それぞれ色々と好きな水中生物はあるんですけど、総じてみんなのテンションが上がるのは、「ジンベエサメ」「マンタ」といった、いわゆる「大物系」と呼ばれるものに遭遇した時ですね。
このジンベエザメは、体長が5mぐらいですから「世界最大の魚」としては、そんなに大きな方ではありませんが、目の当たりにした迫力はものすごいです。ゆったりとした泳ぎで、ゆっくりとこちらに近づいてくると「ちょっと怖い」です。(実は、ジンベエザメは、非常におとなしくて臆病なので、そんな心配はいらないんですけど・・・。やっぱり怖いですよね。)
そして、マンタです。これまで「オニイトマキエイ」と分類されていたのですが、最近では「2種類」に分類される様になりました。この個体は、新しい分類で言えば「ナンヨウマンタ」と呼ばれる方です。「オニイトマキエイ」に比べると「ナンヨウマンタ」は、少し小さいらしいですが、それでも十分に大きかったです。
これらの大物は、日本だと沖縄で見ることが出来るのですが、天候(特に波)の状況によってはポイントに行けなかったり、行けたとしても必ず現れるとは限らないため、いつも出逢えるとは限りません。私の知り合いのダイバーにも、何度かマンタを見るためにチャレンジしているものの、一度も遭遇した事が無い方もいらっします。
その方はいつも「また来るよ」「俺の夢はまだ続いてる」と言って帰られます。そして私たちは「また来年ね!」と見送るのです。ちょっといいでしょ。