ナゾのかんばん

日本のTVドラマ「必殺シリーズ」では、仕事を依頼する町民が、なけなしのお金をお供えし「敵をとってくれ」と祈ります。もちろん、神様が願いを直接かなえてくれる訳では無くて、仕事人がこの願いを聞き届け「天誅」を行います。この時、仕事を受けるべきか否か、仕事人全員が集まって協議したりするんですけど、なんか裏社会って感じで、かっちょ良くて好きでした。

人気漫画の「シティーハンター」では、仕事の依頼方法が「新宿駅東口の伝言板に、XYZと書く」ことです。(新宿駅東口には、当時も今も、伝言板はありません。)秘密の場所に、秘密の暗号って感じがやっぱり裏社会みたいで、好きでした。しかし、伝言板って、今の若い人は知らないんだろうなぁ。(笑)

で、これらの作品に共通する「裏社会への仕事の依頼」の方法を「依頼人」は、どこで知ったのでしょか?不思議じゃ無いですか。劇中(作品中)に出てくる依頼人は、そんな裏社会とのつながりがる様には思えないので、いわゆる「噂」で知ったのでしょうか。もしかしたら、街中にはそういう裏社会への入り口が溢れているのでしょうか?そう思うと色々なモノが、あやしく見えてくるから不思議です。

そう思って街中を歩くと、あやしいもの発見しました。

住宅地の路地に突如として現れた「手書きの看板」です。それだけだとまあ最近のカフェなんかには、よくある事なんですけど、この看板が怪しいのは、唐突に突然現れることと、すぐに無くなること。以前にも一度見かけた事はあるのですが、翌日には無くなっていたのです。さらに、その看板が置かれている細い路地を見渡しても、お店らしきものがまったく見当たらないのです。

まるで、何か怪しい仕事を依頼するための暗号の様です。私の記憶にある「以前に一度だけ見たことのある看板と、微妙に違う」のもあやしさ満載です。なにか危険な香りがしますが、今回は意を決して、路地の奥に歩を進めてみました。

奥にあったのは、公園です。(正確には農園でした。)そして、その公園に簡易なテープルが出されているだけの、青空喫茶の様でした。さらに、そこにいたお客さんは、どうやらみんな外国人。これは絶対にインポッシブルな作戦会議に違いありません。どうやらやばいものに首をつっこんでしまったみたいです・・・。

って、調べてみたら「みんなのうえん」というNPO法人の活動の様です。その活動の一環として時々「One Day CAFE」が開催される様なので、看板が突如現れるのも、一日しかないのもそういう事だったんですね。

どうやら、あやしい裏家業の会合では無かった様です。(笑)

しかし、私は諦めません。きっといつの日か、裏社会への入り口を見つけてみせますよ。(嘘)

前の記事
想い出の中のコッペパン
次の記事
トリプルフリー